海外FXは追証なし!国内にはないゼロカットシステムとは?なぜ追証なしにできる?

初心者向け

海外FXをやる上でゼロカットや追証(おいしょう)なしなどを耳にするがぼんやりとしか意味を知らないといった方もいるのではないでしょうか。

この記事では海外FXで採用されているゼロカットシステムの意味や仕組みについて詳細に解説します。

さらに、なぜ国内FXではゼロカットシステムが全く存在しないか、海外FXでは追証なしにできるのはなぜなのかについても解説します。

国内FXでの追証(おいしょう)とは?

まずゼロカットシステムをシステムを理解する前に追証を簡単に説明します。

追証とは急激な為替の変動により、思わぬ損失を出し、強制ロスカット(決済)があったとしても口座残高がマイナスになることがあります。

このマイナス分は国内FXにおいては投資家の借金(債務)扱いになり、後から国内FX業者から請求されることになるのです。

これを「追証」と呼びます。

実際に追証が発生している

2008年9月に発生したリーマンショックのときや、あるいは、2011年3月に発生した東日本大震災を原因とする震災原発ショックなど金融においてこのような急変が起こったときに追証は数多く発生しています。

とくに2015年1月15日には「スイスフランショック」が発生、約20分間で40%の値動きがあり、強制ロスカットが遅れたため負債を抱えることになった投資家が多く溢れました。

ロスカットや証拠金に関しては以下の記事に記載しています。

ゼロカットシステムとは?

ゼロカットシステムとは FXの取引中に急激な変動による損失などでFX口座残高がマイナスになってしまった場合にFX会社が損失分を補てんしてくれるシステムの事です。

海外FXにはほとんど備わっているシステムといっていいでしょう。

つまり、口座残高がマイナスになってしまったとしてもマイナス分は国内FXと違って借金にならないということです。

国内FXの場合、最悪を想定すると口座に入れたお金を失いさらに借金が発生する、となりますが、
海外FXの場合、最悪失うのは口座に入れたお金のみになります。

複数口座を持っていてもゼロカットが他の口座に影響することはない

海外FXは複数口座を持てることが多い

海外FXでは複数の口座を持つことができてそれぞれ資金を振り分けることができます。
(さらに資金振替などで柔軟に口座間の資金移動もできます。)

もし、ある口座で口座残高がマイナスになりゼロカットシステムが働き、口座残高が0になったとしても、他の口座の残高から不足分を差し引かれることはありません。

ゼロカットにより口座残高がマイナスから0にリセットされるタイミング・方法(XM)

海外FX各社によって多少流れや方法は変わると思いますので、XMTradingを例に上げて説明します。

XMTradingで口座残高がリセットされて0に戻るタイミングは以下になります。

  • ポジションを持ってない状態でしばらく待つと自動リセット
  • マイナス口座へ入金した時(500円など最低金額の入金でも)
  • 他の口座からマイナス口座に口座振替を行った時
  • マイナス口座にてXMポイントをボーナスへ交換する。(XMのみ)

XMTradingではマイナス口座を放置した場合、リアルタイムでなく不定期に自動で口座をリセットします。

もしマイナス口座がゼロカットにてリセットされないときは他の3つのどれかを行うとよいでしょう。

海外FXでは追証なしのゼロカットシステムがなぜ提供できるのか

XMなどの海外FX会社は取引量で収益を得ているから

顧客の損失は数千万にも達するかと思われますが、なぜこの損失をXMやその他海外FX会社が補填できるのでしょうか?

答えは簡単で顧客の損失を補填しても利益が出るからです。海外FX会社と国内FX会社とのビジネスモデルは違い、(一般的には)顧客の利益が多いければ多いほど海外FXの利益に繋がります。

その点で海外FXでは国内FXよりもスプレッドが広かったり、取引手数料を取ったりするという傾向にあり、このようなことが利益に繋がります。

さらに海外FXでは取引方式にNDDを採用しているところも多く、この点でも顧客と利益が相反することはありません。

NDD方式とは?

直接インターバンク市場の金融機関と取引を機械的に行うシステム。レートが滑って追証額が想定以上に広がることはなくリスクを限定できます。

国内FXでは金融商品取引法の規制を受けており、海外FXではそれがないため

なぜ海外FXでは追証がないゼロカットシステムが提供できるのでしょうか?

さらに、国内のFXにてゼロカットシステムがなく、口座残高がマイナスになると追証を課すといった仕組みがあるのでしょうか?

簡単に言えば、以下の日本の法律によって利益または損失を補填する行為が禁止されているからです。

第四十二条の二 金融商品取引業者等は、その行う投資運用業に関して、次に掲げる行為をしてはならない。

 運用財産の運用として行つた取引により生じた権利者の損失の全部若しくは一部を補塡し、又は運用財産の運用として行つた取引により生じた権利者の利益に追加するため、当該権利者又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させること(事故による損失又は当該権利者と金融商品取引業者等との間で行われる有価証券の売買その他の取引に係る金銭の授受の用に供することを目的としてその受益権が取得され、若しくは保有されるものとして内閣府令で定める投資信託の元本に生じた損失の全部又は一部を補塡する場合を除く。)。

金融商品取引法 第42条の2 六

この法律があり、さらには国内のFX会社は金融庁に登録しており、この管轄を受けているためゼロカットシステムを提供することはできません。

海外FXでは現地の金融ライセンスを取得しており、現地の法律にしたがって運営を行っております。

さらに日本の法律は「属地主義」というものがあり、 日本の法律は自国領域内に場所的に限定されるので、海外で運営を行っている会社は自由にゼロカットシステムを設定できるのです。

ゼロカットシステムを使った手法の簡単なまとめ

ゼロカットシステムがある海外FX会社間での両建て

たとえば経済指標にて為替が大きく動くとわかっている場合に、動きそうな為替を会社Aで買い、会社Bで売りをして両建てします。

もし経済指標後に売買した為替が50pips上昇し、会社Bにて証拠金が足りずに20pips上がった段階でマイナスになり、-30pips分の損失分のマイナス残高になります。

会社Aではそのまま50pipsの利益を取ることができ、
会社Bでは30pipsのマイナス損失は補填されるので、30pips分の利益を取ることができます。

ただし、会社間両建ては禁止しているところもあります。

複数口座にてリスクの高い/低い自動売買システムを両方稼働させる

複数の口座を作り、一方の口座はリスクの高い自動システム(EA)を稼働させて、もう一方はリスクの低い自動システムを稼働させることにより、
もしリスクの高い自動システムが破綻してゼロカットを受けても、他の自動システムは継続して稼働させることができます。

まとめ:ゼロカットシステムは必要か?

もし、リスクの低いような取引をしていればゼロカットシステムは必要ないと思う方もいるかもしれません。

しかしながら何が起こるかわからないのが相場。
想定外または100年に一度の暴落と言われるものが過去に何回も10・20年間に起こっています。
(100年に一度と言われることが何回も起こるのは相場の構造に起因します。)

取引を続けていればいずれ想定外の急騰・暴落にぶち当たります。

このようなときにゼロカットシステムがあれば最悪の損失は口座に入れたお金だけなのでこのシステムは万人に必要だと考えます。

またゼロカットシステムがあれば戦略の幅も広がりますので、国内のFXをやっている方はぜひ海外のFXを会社をおすすめします。

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