FXにはいろいろな分析の手法がありますが、よく使われているものの一つとして、 「フィボナッチ数」を使った分析手法があります。
フィボナッチ数自体は整数でテクニカル指標のパラメータの数として使われたり、FXの値動きに出てきたりします。今回はこの分析手法を紹介します。
フィボナッチ数とは
フィボナッチ数列に現れる数のことです。
このフィボナッチ数列は以下のような数の並びです。
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, ,,,,,
フィボナッチ数列では、一番最初と二番目は1と決まっています。
三番目以降は、
前の数字と前の前の数字を足したものが、次の数字になっています。
1
1
1 + 1 = 2
2 + 1 = 3
3 + 2 = 5
・
・
またこのフィボナッチ数列は、木の枝の分かれ・ひまわりの種の配列など、自然界にも多く見られます。ですのでテクニカル指標のパラメータにも使われていたりします。
フィボナッチ数列の特徴 その1
この数列の特徴として、隣り合った数字の比率が黄金比と言われる「1:1.618」にどんどん近づいていくということが挙げられます。 この黄金比は 人間にとって最も安定し、美しい比率とされおり、絵画「モナ・リザ」の顔の縦横の比率に使われていたり、Appleのリンゴマークに黄金比が用いられているのは有名です。
フィボナッチ数列の特徴 その2
2つ目は、限りなく次のような数字になるというものです。
・その数字を1つ後の数字で割ると、0.618になる。
・その数字を2つ後の数字で割ると、0.382になる。
・その数字の3つ後の数字で割ると、0.236になる。
この法則をそれぞれ計算すると、次のようになります。
・8÷13=0.618
・8÷21=0.382
・8÷34=0.236
これはどの数字を選んでも同じようになります。
これらの数「0.618, 0.382, 0.236」は後に説明するフィボナッチ・リトレースメントで使います。
フィボナッチリトレースメント
ドル円などで例えば上昇トレンドが発生したときも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いて行くと思います。
上昇トレンドや下降トレンドにて 一時的な戻りがどれくらいあるかを判断する指標として、この「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
フィボナッチ・リトレースメントは、直前の動きの上値(B)と下値(A)を結んで、その間の23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、のラインを示してくれるテクニカルです。
これらの数字はさきほどの 「0.618, 0.382, 0.236」にあたりますね。
上の画像の 「0.618, 0.382, 0.236」 の線上が戻りや押し目になっている部分が多くあると思います。
フィボナッチリトレースメントで押し目を探る
上の画像はドル円の二時間足です。
2019-09-05の10時(B)の直近数時間でチャートを見て取引した場合このBが高値に、
Aが安値になると思います。
このときに上の画像のようにフィボナッチ・リトレースメントを引きます。
上昇トレンドなので押し目がどこになるか予想するときこの 0.618, 0.382や半値戻しの0.5の線上が押し目になると予想されます。
実際赤い○の 0.618 を押し目として上昇し黄金比である1.168で戻しているのがわかると思います。
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