ピボットは、fxなどの相場におけるテクニカル面での重要な価格のポイントを示すテクニカル指標として使用されています。欧米のFXトレーダーの多くが使っているインジケーターともいわれています。
ピボットとは
ピボットは、前日の高値・安値・終値から基本の「ピボットポイント」という値のラインを算出し、それを用いて更にピボットの上方と下方それぞれ3つ、合計7つのラインを設定します。
他のテクニカル分析の指標、移動平均線やRSIなどは設定する期間やパラメーターありますが、このピボットにはそういった期間やパラメーターを設定する項目はありません。
ピボットの場合はすでに決定している前日(前週や前月などの場合もあります)の高値・安値・終値をもとにしているため、ピボットを使用している参加者はほぼ同じポイントを目安として見ることになります。
ピボットの7つのラインは以下になります。
「レジスタンスライン3(R3)」
「レジスタンスライン2(R2)」
「レジスタンスライン1(R1)」
「ピボットポイント(P)」
「サポートライン1(S1)」
「サポートライン2(S2)」
「サポートライン3(S3)」
ドル円の1時間足の上にピボットを表示させると上の画像のようになります。
ピボットの求め方
ピボットは、前日の高値・安値・終値から求めます。
ピボットポイント
P=(H+L+C)/3(H=前日高値、L=前日安値、C=前日終値)
レジスタンスライン3 R3 = 2P – 2L + H
レジスタンスライン2 R2 = P + H – L
レジスタンスライン1 R1 = 2P – L
ピボットポイント P
サポートライン1 S1 = 2P – H
サポートライン2 S2 = P – H + L
サポートライン3 S3 = 2P – 2H + L
ピボットの使い方
上昇・下降の圧力の目安として使う
まず ピボットポイントを上回っている場合には上昇サイン、ピボットラインを下回っている場合には下降サインと見ます。
また R1 、R2、R3と上に行けば行くほど上昇の圧力が強いとみなし、
S1 、S2、S3と下に行けば行くほど下降の圧力が強いとみなします。
レジスタンスライン・サポートラインとして使う
ここではR1やピボットポイントがレジスタンスラインやサポートラインとして機能し、
相場が押さえられたり、反発したりしていることがわかります。
このようにピボットの各ラインがレジスタンスラインやサポートラインとして機能したり、
超えた場合、次のラインまで価格が行くだろうという目安をピボットでたてることができます。
ただし、必ずサポートライン、レジスタンスラインとして機能するわけではないのでご注意ください。
コメント