この記事ではスキャルピングをするにあたってどのFX会社を選ぶべきか?
どのような基準でスキャルピング用FX会社を選ぶべきか解説します。
結論:スキャルピング用のFX会社を選ぶポイントまとめ
まず、だらだら説明するよりも先にスキャルピング用FX会社を選ぶポイントと、以下を踏まえたおすすめの海外FX会社を紹介します。
- その会社でスキャルピング規制がない・禁止されていない
- スプレッド・取引手数料など含めた総額の取引コストが安いこと
- 約定力が高いこと
- 取引方式がNDDであること
- 最新の取引ソフト「MT5」や「cTrader」に対応していること
(できれば)
スキャルピングにおすすめの海外FX会社
- Axiory (アキシオリー)
- TitanFX (タイタンFX)
- XMTrading(エックスエムトレーディング) (略称:XM)
以上の会社はすべて、スキャルピングの規制がなくNDD方式を採用するなどスキャルピングで使えるポイントを抑えた会社です。
また、 上会社3つともロスカット率は20%と低くなっています。
さらに海外FXにはゼロカットシステムがあるため、もし急激な変動により口座がマイナス残高になっても追証はありません。
Axiory(アキシオリー)
・超低スプレッド。手数料はあるものの取引コストは業界最安値の水準
AXIORY スタンダード口座 STP方式 | AXIORY ナノスプレッド ECN方式 | |
---|---|---|
手数料 | なし | 0.6pips(往復) |
USDJPY | 1.5pips | 0.4pips(1.0pips) |
EURJPY | 1.7pips | 0.7pips(1.3pips) |
GBPJPY | 2.7pips | 1.7pips(2.3pips) |
AUDJPY | 2.1pips | 0.9pips(1.5pips) |
EURUSD | 1.3pips | 0.4pips(1.0pips) |
GBPUSD | 1.9pips | 0.9pips(1.5pips) |
AXIORYには「スタンダード口座(STP方式)」と「ナノスプレッド口座(ECN方式)」 があり 、2種類から選ぶことができますが、 ナノスプレッド口座は他社と比べても業界最安値の水準です。
ですのでもし口座を開く際は、ナノスプレッド口座をおすすめします。
・取引形態は透明性が高いNDD方式を採用
AXIORYの注文方式は透明性が高いNDD方式を採用しています。
さらにAXIORYはリクイディティプロバイダー(銀行などの価格の提示をする提携金融機関)を公開しています。(Citi bankやJP Morganなど)
この点についても透明性が高いと言えるでしょう。
・約定率99.98%を誇る約定力の高さ


これらのデータがから約定力が高いのがわかります。
約定率は99.98%と高く、さらに約定スピードやスリッページがどれくらい起こるかなどのデータを公開しています。
さらにこのようなデータを公開している海外FX会社は他になく、AXIORYがトレードシステムの安定性と公平性を重視していることも伺えます。
・新鋭の取引ソフト「cTrader」に対応

AXIORYはNDD方式を前提に開発された新鋭のソフト「cTrader」に対応しています。
板情報も確認でき、動作も高速なのでスキャルピング向きといえるソフトです。
TitanFX(タイタンFX)

・TitanFXのスプレッドもかなり狭く業界最安値の水準
スタンダード STP口座 | ブレード ECN口座 | |
---|---|---|
手数料 | なし | 720円(7ドル)/lot(往復手数料込み) |
USDJPY | 1.33pips | 0.40pips(1.12pips) |
EURJPY | 1.74pips | 0.74pips(1.46pips) |
GBPJPY | 2.45pips | 1.45pips(2.17pips) |
AUDJPY | 2.12pips | 1.12pips(1.84pips) |
EURUSD | 1.20pips | 0.20pips(0.92pips) |
GBPUSD | 1.57pips | 0.57pips(1.29pips) |
USDCHF | 1.92pips | 0.92pips(1.64pips) |
こちらもAXIORYと同等くらいにスプレッドは狭いです。
TitanFXにも口座は二種類あり、ブレード口座の取引コストの方が手数料を含めて少なくなっています。
ユーロ/ドルは特に狭く1pips以下となっています。
TitanFXなどのNDD会社のスプレッドは変動制です。そしてTitanFXのスレッドは取引が活発になると以下のドル円のスレッドのように狭くなります。
時間帯 | スタンダード STP口座 | ブレード ECN口座 |
午前5時頃 | 3.9pips | 2.9pips |
午前6時頃 | 1pips | 1.9pips |
午前9時頃 | 1.2pips | 0.2pips |
・超高速約定。約定拒否・価格の再提示なし。

Titan FXの最新テクノロジーである「Zero Pointテクノロジー」により、超高速約定が実現されており、サクサクと約定されます。
このテクノロジーはもともと高頻度トレーダーやクオンツのみ利用可能であった環境なので強力です。
この点でスキャルパーに注目されています。
またNDD方式と合わさって、約定拒否や、指定した価格で約定できずに価格を再提示する、ということもありません。
・MT5対応

Titan FXは取引&チャートソフトで人気かつ定番のMT4に対応しておりますが、このMT4の後継版であるMT5に対応しています。
XMTrading

・他社と比べるとスプレッドは広めだか、ロイヤリティプログラムを考慮すると安い
通貨ペア(pips) | 通常の スプレッド | ロイヤリティ プログラム考慮 |
USDJPY | 1.5 | 0.83 |
EURJPY | 2.5 | 1.83 |
EURUSD | 1.7 | 1.03 |
GBPJPY | 3 | 2.33 |
GBPUSD | 2.1 | 1.43 |
USDCHF | 2.4 | 1.73 |
AUDJPY | 3.3 | 2.63 |
左が通常のXMスタンダード口座のスプレッドで、右が取引した分だけボーナスに変換できるポイントもらえるロイヤリティプログラムを考慮したスプレッドです。
通常のスプレッドは他社に比べると広めですが、 ロイヤリティプログラムを考慮 したスプレッドは他社と同等か狭くなっており、ドル円は特にそれが顕著です。
XMの約定力と約定スピードは優秀

XMでは、全注文の99.35%は1秒以内で約定されると公表しています。
実際に私も使ってみて、リクォートや約定拒否も発生していません。
また、経済指標発表時でも滑りなしで新規ポジションを持てたり、決済することができています。
・ボーナスが豪華。口座開設と本人確認だけで取引を始められる。

XMには上記で紹介した他2つの海外FX会社と違いボーナス制度があります。
一つは口座開設ボーナスで口座開設と本人確認だけで3000円分の取引ができるボーナスがもらえます。
もう一つは 初回から合計して、約5万円($500)までの入金であれば、入金した額の100%ボーナスをもらえるボーナスで、このボーナスを使って入金した額の2倍取引できるようになります。
・XMTradingもMT5対応
XMTradingも取引ソフト「MT5」に対応しています。
スキャルピング用のFX会社を選ぶポイント
スキャルピング規制がない・禁止されていない
サーバに負荷がかかる、カバーしにくいなどの理由でスキャルピングを禁止しているFX会社があります。
FX業者はトレーダーが取ったポジションに売りと買いの不釣り合いが生じると、インターバンクを通して釣り合っていない分の反対ポジションを取りリスクヘッジしています。
これを「カバー取引」といいます。
カバー取引ができないとFX会社は損失を被ってしまいます。
スキャルピングの禁止や規制をしている場合は、そのFX会社の約款にスキャルピングに当たる行為の規制や禁止が言及されています。
第 7 条 (禁止事項)
1 お客様は、お客様が次の各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾することとしま す。なお、お客様の行為が当該禁止行為に該当するかどうかの判断は当社が行い、お客様は当 社の判断に従うこととします。
(1) その方法を問わず、当社がサーバー上で提供する取引システム(ソフトウェアを含み、以 下「本取引システム」という。)を改変する行為
~中略 ~
(9) 短時間での注文を繰り返し行う行為
店頭外国為替証拠金取引(DMM FX)約款
ですのでまずそのFX会社でスキャルピングができるかどうかは調べる必要があります。
スプレッド・取引手数料など含めた総額の取引コストが安いこと
スキャルピングは短時間で何十回・何百回と取引して薄利を積み重ねる手法です。
取引コストは一回一回の取引にかかるので、取引回数が多いということはそれだけ取引コストが大きくなるということです。
取引にかかるコストは主に以下の2つになります。
- スプレッド
- 取引手数料
スプレッドは買値と売値の差であり、FXにスプレッドがあることはもちろんよく知られています。
海外FXにはさらにスプレッドの他に取引手数料を設けている会社もあります。
(とくにECN口座)
取引手数料は注文と決済にかかることが多いです。
たとえばTitanFXのブレード口座の取引手数料は1lotあたり片道3.5ドル(360円)、往復で7ドであり、
AXIORYは片道3ドル、往復で6ドルになります。
ただし、取引手数料もあるからといって取引コストが高いわけでもなく、むしろ取引コストがスプレッドのみしかかからない会社よりも安い場合があります。
約定力が高いこと
約定力とは「顧客からの注文を成立させるFX会社の能力」ですが、この約定力は以下の2つに分けられます。
- 約定率
- 約定スピード
・約定率
トレーダーが出した注文が、意図した通りに成立する確率のことです。
約定率は、約定数を注文数で割ることによって求められます。
例えば、約定率99%であれば100回注文したうち、99回はトレーダーの注文通りに約定できるということです。
スキャルピングは取引回数が多くなる手法ですので、約定率は重要です。
約定率を公開している会社はそこそこあるので、公開している会社で99%以上のところを選ぶとよいでしょう。
・ 約定スピード
約定スピードとは、注文ボタンを押してから実際に約定するまでのタイムラグのことです。
値動きが激しいときにはこのわずかなタイムラグでも大きな価格の差が生まれるときがあります。
注文時の価格と約定時の価格が異なることを「滑る」と表現し、またその滑った程度のことを「スリッページ」といいます。
価格は有利な価格へと滑ることもあれば不利な価格へと滑ることもあります。
スキャルピングは一回あたりの取引が薄利になることが多いと思いますので、できるだけ滑らず期待通りの価格で約定できることが重要になります。
取引方式がNDDであること
FX会社の取引方式はDD方式とNDD方式があります。
・DD方式とは
FXは 銀行・為替ブローカー・金融当局の3つの業者間で取引が行われます。
これをインターバンク市場と言いますが、DD方式はFX業者がこの市場とトレーダーの間に入ってトレーダーの注文を流します。
FX業者は市場とトレーダーとの間に入っているので注文をインターバンク市場流さないことがあります。
流さなかった場合(いわゆる呑み行為)は、 トレーダー が勝つとFX業者が支払う事になります。
ただし、このときにトレーダーが負けるとこのトレーダーの損がそのままFX業者の利益になります。
トレーダーとFX業者の取引でFX業者が利益を得ているため、FX業者のもう一つの収入源のであるスプレッドを小さくできたり、原則固定にでき、スプレッドを小さくできるのがこの方式の特徴です。
しかし、こちらの方法は間の業者が入るので、なにをやっているか不透明です。
・NDD方式とは
DD方式とは反対にNDD方式はFX業者が間に入らずトレーダーの注文をインターバンク市場にそのまま、自動的に流す仕組みになります。
ですので約定拒否などもありません。
NDD方式は透明性が高い代わりにFX業者の収入源となるスプレッドがDD方式を採用しているFX業者よりも一般的には広がる傾向にあります。
NDD方式であれば約定拒否や約定操作・価格の操作などもされることはありませんのでスキャルピングするトレーダーには必須です。
最新の取引ソフト「MT5」や「cTrader」に対応していること
取引ソフトが軽く高速であればそれだけ速く注文も出せるということです。
この2つの取引ソフトはそれを満たしています。
一番人気の取引ソフト「MT4」も遅くはないのですが、これらのソフトよりか動作がもっさりしています。
よいスキャルピング環境をつくるために
速く注文を出すには、FX会社の環境だけでなく、パソコンの環境やネット回線の環境の整備も必要になります。
FXパソコンの選び方やおすすめのパソコンを以下にまとめていますので参考にしてみてください。
また、スキャルピングにおすすめの海外FX会社ももう一度参考にしてみてください。
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