FXでも人気のテクニカル指標である「MACD」は、移動平均線(EMA)をもとにしたオシレーター系のテクニカル指標です。EMAを知らない方はまず以下の記事をお読みください。
オシレーター系としては珍しく主にトレンドやその方向を計る目的で使われます。
そんな人気の指標について計算方法や使い方を紹介します!
計算式
MACDの計算式は以下になります。
MACD = 短期EMA(12EMA)- 長期EMA(26EMA)
例えば短期線を111円、長期線を110円とすれば、その差は1円となり、それがMACDとして描かれます。
シグナル線=MACDの9日EMA
テクニカル指標であるMACDは「MACD」という線と「シグナル線」で構成されます。
またこれに加えてよく描かれているのが「ヒストグラム」です。
ヒストグラムの計算式は以下になります。
ヒストグラム =MACD – シグナル線
これらの式から見るとシグナルはMACDの移動平均線なので、
動きの速いMACDを短期線、
動きの遅いシグナル線を長期線、
と見て、ゴールデンクロス・デッドクロスなどでトレンドを判断します。
またヒストグラムはMACDとシグナル線の差なのでMACDとシグナル線の間隔を表しています。
MACDの見方・使い方
MACDを使ってトレンドがどちらの方法か計り、それに乗って売買する形になります。
ゴールデンクロス・デッドクロスでトレンドを見る
基本的な見方はMACD(青の線)が青丸のようにシグナル線(オレンジの線)より上回れば、上昇トレンドの始まりになります。(ゴールデンクロス)
また、MACDがシグナル線を下回れば下降トレンドの始まりと考えられます。(デッドクロス)
0ラインとのクロスでトレンドを見る
ただしこれだけだとだましが多いのでこれプラスMACDが0を上回れまれば上昇トレンドであるという確証は強くなり、
MACDが0を下回れば下降トレンドであるという確証は強くなります。
なぜなら「MACDが0を超える」というのは短期EMAの値が長期EMAの値よりも大きくなりチャート上でも短期EMAと長期EMAがゴールデンクロスしたあとの状態になるからです。
ヒストグラムの見方
ヒストグラムが下降から上昇へ転じると上昇トレンドへと移っていく流れとみなすことができます。
上昇トレンドが生じる場合、MACDの流れとして、
1.ヒストグラムが減少し、MACD線とシグナル線が収束します。
2.ゴールデンクロスが発生し、
3.MACDがゼロラインを超えます。
おおよそこの流れになるので1が起こったときは上昇トレンド発生のきざしとして捉えることができます。
下降トレンドが発生した場合は逆で以下のようになります。
MACDのダイバージェンス
RSIにダイバージェンスがあるようにMACDにもダイバージェンスがあります。
ダイバージェンスとは価格だけが高値または安値を更新し、
MACDの値はその前後に高値や安値を更新できなかった のがダイバージェンス現象です。
上の画像では価格が高値を更新し続けているにも関わらず、
MACDは高値を更新できず逆の動きをしています。
こういった場合、上昇トレンドが終わり大きく反落する可能性があります。
また、逆の場合も同様で、価格が安値を更新し続けているにも関わらず、
MACDは 安値を更新できず逆の動きをしています。
こういった場合、下降トレンドが終わり大きく反発する可能性があります。
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