今回は ドルなどの為替や相場にて「買われすぎ」・「売られすぎ 」が一目でわかるテクニカル指標「RSI」について説明します!
RSIとは
為替の値が高騰し続けたり、
RSIとは簡単に言えば相場が今「買われすぎ」・「売られすぎ」のどちらに傾いているのかを数値化した指数になります。
例えば、ドルが10日間も上昇し続ければ、多くのトレーダーはは
心理的に「かなり買われたのではないか・・・そろそろ下がるのではないか」(買われ過ぎ)、
逆に10日間売られていたのであれば「かなり売られた・・・そろそろ上昇するのではないか」(売られ過ぎ)などと考える方も出てくると思います。
ですので、何とか一定の基準を設けて「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を客観的に把握しないとなりません。
そこで登場するのが、RSIです。買われ過ぎ、売られ過ぎを数値で把握しようとするものです。
RSIはどのくらいレートが上下しているのかが0~100%の値で表されます。
100に近いほど買いが強く、0に近いほど売りが強い状態ということです。
RSIの見方
簡単に紫の帯から上が70%のラインで上のエリアに入ると「買われすぎ」、
紫の帯から下が30%のエリアでここに入ると 「売られすぎ」、 と判断されます。
買われすぎであれば売りのシグナル、
売られすぎであれば買いのシグナルとなります。
こうして数値で「売られすぎ」か「買われすぎ」を数値で判断できます。
注意点
RSIは元々値動きの強さを数値化する指標です。ですので大きなトレンドに発展する値動きでの初動ではトレンドの発生から初期段階でRSIが急激に反応し、買われすぎや売られすぎの水準に留まり続ける現象が起こります。
もし70を超えた時点や30を割った時点で売り買いした場合、トレンドが変わらず売り買いした方向と反対の値動きになる場合があります。
RSIの計算方法
まず一日目のRSIを計算します。
$$RSI = \frac{ A }{ A + B } \times 100$$
A:14日間の終値から上昇した値上がり幅の平均
B:14日間の終値から下落した値下がり幅の平均
2日目以降は以下の式で計算します。
$$RSI = \frac{ A’ }{ A’ + B’ } \times 100$$
A’=(前日までのRSI×13+当日の値上がり幅)÷14(14は日数)
B’=(前日までのRSI×13+当日の値下がり幅)÷14
RSIの期間の設定
上記の計算式のようにRSIの期間は14が使われることが多いですが、他にも9が使われます。
ダイバージェンスとリバーサル
ダイバージェンスとリバーサルは、どちらも価格とRSIの動きが逆行している現象のことをいいます。
ダイバージェンス
価格だけが高値または安値を更新し、
RSIの値はその前後に高値や安値を更新できなかった のがダイバージェンス現象です。
画像では高値を更新しているにも関わらずRSIは前の値よりも低くなっています。
こういったRSIのダイバージェンス現象が発生すると、トレンドが転換する可能性があります。
リバーサル
RSIは主に相場の反転を 予想するために使われることが多いと思います。
ですが、このRSIのリバーサル現象はトレンドの継続の可能性を示します。
ダイバージェンスと逆でRSIの値が高値や安値を更新したにもかかわらず、実勢の価格
はこれとは逆の動きをし、トレンドが継続していく現象です。
画像ではRSIの値が安値を更新しているにも関わらず実勢の価格は安値を更新せず、
トレンドが継続しています。
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