よくFXのサイトやツイッターなどで「ドル円が○pips動いた」や「○pips勝った」など見かけることがありますが、いったいpipsとはなんのことで1pipsいくらなの? と疑問に思う方もいるかと思います。
FXの世界ではこのように値動きや損益をpipsで表すことが多いですのでこれを理解することは長くFXをやっていく上で重要です。
この記事ではpipsの意味や実際いくらか、また計算方法について詳しく解説します。
pipsとは?海外FXの1pipsいくらか?のまとめ・ 結論
実際にpipsはそこまで難しくないので先に結論をまとめておきます(笑)
- pipsは値動きの最小単位のことです。
- 海外FXの場合、ドル/円やユーロ/円などは1pips=0.01円
- ユーロ/ドルなどは1pips = 0.0001米ドル = 0.0001 × 1ドル110円の時 = 0.0011円
- CFDは銘柄によって変わります。
- 1lot=10万通貨で1lot持った時 1pips = 1000円の価値
- つまり海外FXの1pipsは1000円です。(ほとんどの海外FX会社において)
- 海外FXのXMにはpipsや利益の計算機があり、こちらで簡単に計算できます。
pips(ピプス)とは
「pips(ピプス)」とは、”Percentage in Point”の略で、「通貨の値動きの最小単位」を指します。
例えば、ドル/円の場合、日本円の最小単位である1円の1%なので「1pips=0.01円(=1銭)」となります。
MT4などの取引画像では1pipsがわかりやすいように工夫されています。
通貨ではこの大きくなっている部分の最後がpipsにあたります。
1pipsいくらか?は、画像の通り、円を含む通貨とそうでない通貨ペア、さらにCFD銘柄によってで違いますので以下でみてみましょう。
円を含む通貨ペア(クロス円)の場合の1pips
通貨ペア例 | 1pips |
---|---|
ドル/円 | 0.01円 |
ユーロ/円 | 0.01円 |
英ポンド/円 | 0.01円 |
ドル/円やユーロ/円などの「円」を含む通貨ペアの場合、1pips=0.01円になります。
また、円を含む通貨ペアのことを『クロス円』といいます。
クロス円のpipsは、小数第2位と覚える分かりやすいかと思います。
例えばドル円が100.20円の時に買い、100.40円にて決済すると20pips利益が取れたと言えます。
円を含まない通貨ペア(クロス円以外)の場合の1pips
通貨ペア例 | 1pips |
---|---|
ユーロ/ドル | 0.0001米ドル |
ポンド/ドル | 0.0001米ドル |
ドル /スイスフラン | 0.0001スイスフラン |
クロス円以外のクロスドルやクロスフランなどの通貨ペアは「1pips=0.0001」になります。
クロス円以外のpipsは小数第4位と覚える分かりやすいかと思います。
例えばユーロ/ドルが1.0950ドルの時に買い、1.1000ドルにて決済すると50pips利益が取れたと言えます。
金(GOLD)や原油などのCFD銘柄の1pipsについて
金や原油などのCFD銘柄はそれぞれpipsの見方が違いますので注意が必要です。CFDを取引する際はこれを含めて特徴を押さえておきましょう。
例:GOLDの場合の1pips
GOLDの場合は小数点ではなく、下1桁の数字(1ドル)が1pipsになります。
つまり画像現在の価格が1749.16なのでこれが1750.16になれば1pips上がったことになります。
例:原油の場合の1pips
原油は0.01ドル=1pipsとなるので1ドル動くと100pipsとなります。
1pips動いたらいくらの損益になる?
1pipsの価値を簡単に計算できるpips計算機の使い方
以下では1pipsの計算方法を解説していますが、おそらく計算するのがおっくうだと思うので、手っ取り早く1pipsがいくらか知りたい場合は、海外FXのXMにて用意されているpips計算機を使うことをおすすめします。
このpips計算機は通貨ペアこごとに1pipsの利益を自動で計算してくれるツールです。
- 取引したい通貨ペアを選択
- 取引したいロット数量を選択
- 口座の基本通貨を選択。わからなければとりあずJPYを選択すればOK。
- 口座タイプを選択。XM以外の海外FXで取引している場合はXMスタンダード口座と同じく、だいたいが1lot=10万通貨なのでこちらを選ぶとよいです。
- 以上設定したらクリックするとpips(ピップ値)が出てきます。
通貨ペアがクロス円のときのpipsあたりの損益
1ロット=10万通貨とします。
1pips変動 | 10pips変動 | 100pips変動 | |
---|---|---|---|
0.01ロット | 10円 | 100円 | 1,000円 |
0.1ロット | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
1ロット | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
10ロット | 10,000円 | 100,000円 | 1,000,000円 |
100ロット | 100,000円 | 1,000,000円 | 10,000,000円 |
単純に1ロットのとき1pips=1000円なので以上のようになります。
通貨ペアがクロス円以外のときの1pipsあたりの損益
クロス円以外の通貨ペアの場合,、1pipsあたり損益は以下の計算式で求まります。
1pips=エントリーロット数(取引通貨量)×0.0001×為替レート
・取引通貨量10万通貨でユーロ/ドルを取引した場合
ユーロ/ドル=1.0100のとき、
100000×0.0001×1.1000ドル = 11ドル
1ドル=110円だとすると、110 × 11= 1210円なので1pips=1210円になります。
・ドル /スイスフランの場合
ドル /スイスフラン=0.9500のとき、
100000×0.0001×0.9500スイスフラン= 9.5スイスフラン
1スイスフラン = 110円だとすると、110 × 9.5= 1045円なので1pips=1045円になります。
CFDの場合
それぞれ銘柄によって違います。またコントラクトサイズにも関わってきます。
Goldの場合だと下1桁が1pips、コントラクトサイズが100=1lotなので、1lot× 100 × 1ドル=100ドル になり、1pips= 11000円になります。
pipsが使われる理由
FXでpipsが使われる理由は、『共通の単位』で表すためです。
FXでは色々な通貨ペアとの取引をするため統一の単位として『pips』を使った方が分かりやすいからです。
日本だと円の最小単位は「銭」で表されますが、他の国の通貨では「銭」で表すのが難しいのです。
ドルでの最小単位は「セント」
ポンドでの最小単位は「ペニー」
などなど、このように各通貨により最小単位は異なります。
補足:単位「point(ポイント) 」について
ポイントは表示されている価格の最小取引単位のことを言います。
画像はXMのものですが、この場合だとUSDJPYやGBPJPYのポイントは小数点第三位にあたり、EURUSDのポイントは小数点第5位にあたります。
つまりpipsと違うものです。
昔FX業者は、
1pips = 最小取引単位
での表示を採用していましたが、
通貨ペアを小数点以下の3桁/5桁を表示を採用する業者が現れるようになりました。
このため
1pips ≠ 最小取引単位
となりpipsでは最小取引単位を表せないため、pointという単語がでてきたのです。
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