為替などのチャート上に値動きの傾向を分かりやすくするために引く線をトレンドラインといいます。
トレンドラインの「トレンド」とは
為替や株などの相場は 一方向に大きく動いた後には、さらに大きく 一方向に値動きが変動することが多くあります。さらにしばらくの期間は一方向に動きやすくなる性質があります。これがトレンドです。
さらにトレンドに乗って売買すれば利益を出すことができると言われています。
一般的に青の矢印で書かれているように、相場が一方向に上昇している状態を「上昇トレンド」と呼び、反対に色の矢印で書かれているように、相場が一方向に下落している状態を「下降トレンド」と呼びます。
また、緑の矢印で書かれているところは、横ばいの状態で相場が推移しており、「トレンドが発生していない」状態を示します。この状態を「レンジ」と言います。
トレンドの明確な定義は、
高値の切り上げと安値の切り上げが起こっているのが上昇トレンド、
高値の切り下げと安値の切り下げが起こっているのが下降トレンド、
になります。
トレンドラインとは？
まずトレンドラインは以下になります。
- 現在のトレンドを把握する
- トレンドの転換・終了を把握する
トレンドラインは過去に相場が反転したところ(相場の山と谷)を結んで作ります 。
上昇トレンドラインの場合は切り上がっていく山と谷の連続的な波の中で谷と谷を、
下昇トレンドライン の場合は切り下がっていく山と谷の連続的な波の中で山と山を直線で結んで作ることができます。
トレンドラインの引き方
できるだけ多くの安値・高値を入れる
まず、トレンドラインは2つの安値、または高値があれば引くことができます。
しかし、より有効なトレンドラインを引くには3つ以上の安値・高値を結ぶようにしましょう。
また、極端な例ですが、上の上昇トレンドラインのように多少？（笑）はみ出していても構いません。
厳密にぴったりと安値や高値を結ぶ必要はなく、多くの安値・高値を入れるようにしましょう。
多くの安値・高値を結ぶことができればそれだけトレンドラインの有効性が高まります。
トレンドラインは時間が経るたび修正していこう。
トレンドラインは、一度引いたトレンドラインが絶対というわけではありません。
時間が経るごとにトレンドは変化していきます。
また最初引いたトレンドラインよりも有効なトレンドラインがひけそうであれば適宜修正してきましょう。
トレンドラインの見方
上昇トレンド下降トレンドかを読む
上昇トレンドライン・もしくは下降トレンドラインを引くことによって今が上昇トレンドラインか下降トレンドラインかを判断します。
また角度の違いによっトレンドの強さを判断します。
トレンドの転換・終了を把握する
トレンドは波打ちながら上昇/下降していく傾向があります。
そのため安値や高値を引くことによってトレンドの破錠を察知することができます。
画像の○部分がトレンドが破錠している部分です。
このように価格がトレンドラインを割るとトレンドの転換や破錠を警戒します。
警戒するというのは価格がトレンドラインを割ったからといってトレンドが終了したと言い切ることはできません。現在のトレンドを維持する可能性はあります。
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