FXを取引していると、指値やストップロス注文できない・刺さらないといった経験はないでしょうか。
これは、海外FXではストップレベルというものが設けられているため、指値(テイクプロフィット)/ストップロス注文が通貨の価格から近いと注文できないと言ったことが起こります。
この記事ではストップレベルについてやその調べ方、さらにはストップレベルがない海外FX会社についても紹介・解説します。
ストップレベルとは?
ストップレベル(stop level)とは指値注文(limit)や逆指値注文(stop)などの予約注文(待機注文)を出すときに、現在価格から離して注文しなくてはいけない値幅のことです。
例えば、ストップレベルが5pipsなら、現在価格から5pips以上離さないと注文が出せないことになります。
ストップレベルの例
もし、USD/JPYの価格が画像のように1ドル=103.127円であるとします。
さらにストップレベルが4pipsであるとします。
このときに、買いの指値注文を行う場合はこの103.127より4pips下の103.087円(下赤線)以下の指値注文でなければ注文を受け付けません。
そして買いの逆指値注文であれば、103.127より4pips上である103.167円(上赤線)以上の逆指値注文である必要があります。
つまり、103.087~103.167の間の予約注文はできず、予約注文は103.087以下か、もしくは103.167以上である必要があります。
予約注文できないときはストップレベルを確認(OrderSend error 130)
以上の例のように、現在価格から4pips以内で予約注文すると注文が通りません。
ですので、予約注文が通らない場合は、現在価格から近すぎて注文が通らないということが考えられます。
さらにEA(自動売買ツール)を開発していて、EAによってストップレベルよりも狭い予約注文を入れた場合もOrderSend error 130と出て、もちろん注文が通りません。
このような場合は、ストップレベルを確認しましょう。
しかしながら、こうした制限があるのは予約注文のみで、成行注文の場合はもちろんこのような制限はありませんのでストップレベルを気にする必要はありません。
通貨ペアごとのストップレベルの確認方法
ストップレベルは通貨ごとに異なります。
ある通貨のストップレベルを見たい場合は、MT4/5の左画面の気配値ウィンドウのストップレベルを見たい通貨を右クリックし、「仕様」をクリックします。
もし見たい通貨が表示されていない場合は、青で囲っている「すべて表示」をクリックするとすべての通貨が表示されます。
「仕様」をクリックすると以下の画面が現れます。
すると、ストップレベルが表示されます。
さらに海外FXの公式サイトにてストップレベルは公開されていることが多いです。
例えば、XMTradingはこちらのページにて以下のように公開しています。
ストップレベルが大きいことによるデメリット
ストップレベルが小さければ小さいほど、予約注文にて指定できるレートが増えて取引に自由がでます。
以下ではストップレベルが大きい場合のデメリットを具体的に解説します。
利益を逃したり損失の拡大につながることがある
スキャルピングなどでは小さな利益の積み上げ・または細かい損切りによって、利益を成していきます。
例えば現在価格から5pips上がると利益確定、下がると損切りという取引を予約注文(指値/逆指値)によって行いたいとします。
しかしながらこのときにストップレベルが10pipsであれば利益確定や損切りを予約注文で行うことができず、5pips上がるか下がるかをモニターの前で待ち続けて、そうなったときに手動で利確・損切りする必要があります。
手動でやらなければいけないので、目を離したときに5pips以上下がっていたり、5pips上がったあとにもう一度下がった場合は利益を逃したり、損を拡大させる場合があります。
特定のEA(自動売買ツール)が動かない場合がある
ストップレベルが大きい場合に指値や逆指値、トレーリングストップを使用したEAが動かないことがあります。
ストップレベルより小さく小刻みに指値や逆指値、トレーリングストップをEAがした場合にそのEAは停止してしまいます。
人気海外FX会社のストップレベルの比較
USD/JPY | EUR/JPY | GBP/JPY | AUD/JPY | EUR/USD | GBP/USD | |
XMTrading | 4 | 5.4 | 10.8 | 9.9 | 4 | 5.2 |
HotForex | 2 | 2 | 3 | 2 | 2 | 3.0 |
GEMFOREX | 2 | 2.7 | 5.4 | 5 | 2 | 2.6 |
FBS | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
AXIORY | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
TitanFX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Tradeview | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
Bigboss | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ストップレベルについては各社違います。
まとめて比較すると以上のようになります。
利用する会社によっては、ストップレベルが大きすぎて思い通りに指値/逆指値注文が出せない、ということもあります。
海外FXの会社を選ぶ際には自分のトレードスタイルに合わせてストップレベルの確認も忘れないように気を付けましょう。
ストップレベルがないオススメ海外FX会社
Axiory(アキシオリー)
・超低スプレッド。手数料はあるものの取引コストは業界最安値の水準
AXIORY スタンダード口座 STP方式 | AXIORY ナノスプレッド ECN方式 | |
---|---|---|
手数料 | なし | 0.6pips(往復) |
USDJPY | 1.5pips | 0.4pips(1.0pips) |
EURJPY | 1.7pips | 0.7pips(1.3pips) |
GBPJPY | 2.7pips | 1.7pips(2.3pips) |
AUDJPY | 2.1pips | 0.9pips(1.5pips) |
EURUSD | 1.3pips | 0.4pips(1.0pips) |
GBPUSD | 1.9pips | 0.9pips(1.5pips) |
スクロールできます
AXIORYには「スタンダード口座(STP方式)」と「ナノスプレッド口座(ECN方式)」 があり 、2種類から選ぶことができますが、 ナノスプレッド口座は他社と比べても業界最安値の水準です。
ですのでもし口座を開く際は、ナノスプレッド口座をおすすめします。
・取引形態は透明性が高いNDD方式を採用
AXIORYの注文方式は透明性が高いNDD方式を採用しています。
さらにAXIORYはリクイディティプロバイダー(銀行などの価格の提示をする提携金融機関)を公開しています。(Citi bankやJP Morganなど)
この点についても透明性が高いと言えるでしょう。
・約定率99.98%を誇る約定力の高さ
これらのデータがから約定力が高いのがわかります。
約定率は99.98%と高く、さらに約定スピードやスリッページがどれくらい起こるかなどのデータを公開しています。
さらにこのようなデータを公開している海外FX会社は他になく、AXIORYがトレードシステムの安定性と公平性を重視していることも伺えます。
・新鋭の取引ソフト「cTrader」に対応
AXIORYはNDD方式を前提に開発された新鋭のソフト「cTrader」に対応しています。
板情報も確認でき、動作も高速なのでスキャルピング向きといえるソフトです。AXIORYの口座開設はこちらから
TitanFX(タイタンFX)
・TitanFXのスプレッドもかなり狭く業界最安値の水準
スタンダード STP口座 | ブレード ECN口座 | |
---|---|---|
手数料 | なし | 720円(7ドル)/lot(往復手数料込み) |
USDJPY | 1.33pips | 0.40pips(1.12pips) |
EURJPY | 1.74pips | 0.74pips(1.46pips) |
GBPJPY | 2.45pips | 1.45pips(2.17pips) |
AUDJPY | 2.12pips | 1.12pips(1.84pips) |
EURUSD | 1.20pips | 0.20pips(0.92pips) |
GBPUSD | 1.57pips | 0.57pips(1.29pips) |
USDCHF | 1.92pips | 0.92pips(1.64pips) |
スクロールできます
こちらもAXIORYと同等くらいにスプレッドは狭いです。
TitanFXにも口座は二種類あり、ブレード口座の取引コストの方が手数料を含めて少なくなっています。
ユーロ/ドルは特に狭く1pips以下となっています。
TitanFXなどのNDD会社のスプレッドは変動制です。そしてTitanFXのスレッドは取引が活発になると以下のドル円のスレッドのように狭くなります。
時間帯 | スタンダード STP口座 | ブレード ECN口座 |
午前5時頃 | 3.9pips | 2.9pips |
午前6時頃 | 1pips | 1.9pips |
午前9時頃 | 1.2pips | 0.2pips |
スクロールできます
・超高速約定。約定拒否・価格の再提示なし。
Titan FXの最新テクノロジーである「Zero Pointテクノロジー」により、超高速約定が実現されており、サクサクと約定されます。
このテクノロジーはもともと高頻度トレーダーやクオンツのみ利用可能であった環境なので強力です。
この点でスキャルパーに注目されています。
またNDD方式と合わさって、約定拒否や、指定した価格で約定できずに価格を再提示する、ということもありません。
・MT5対応
Titan FXは取引&チャートソフトで人気かつ定番のMT4に対応しておりますが、このMT4の後継版であるMT5に対応しています。Titan FXの口座開設はこちらから
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