結論から言えばMT4を動かすだけだと、少し性能の低いパソコンでも動かせます。
もしMT4が重いと感じるのであればスペックの問題や、設定上の問題や、他のソフトの問題などが考えられます。
これも含めてMT4やEAを動かせるために必要なスペックについて解説します。
結論:MT4やEAを動かすのに欲しいスペック
快適に動かせる推奨スペック
- CPU:Intel Core i3以上もしくはAMD Ryzen 3 以上
- メモリ:8GB以上
- SSD:120GB以上
予算が足りない場合の最低限のスペック
- CPU:Pentium Silver
- メモリ:4GB以上
- SSD:120GB以上
このスペックだとごくまれにカクつく可能性があります。
FX各社のMT4システム要件
まずMT4を採用している各社のシステム要件について見てみましょう。
FX会社 | CPU | メモリ | HDD空き |
---|---|---|---|
FXTF | マルチコアCPU 3.0GHz以上 | 4GB以上 | |
FOREX.com | マルチコア CPU 3.0GHz 以上 | 2G 以上推奨 | 1G 以上 |
外為ファイネスト | 1.2Ghz | 1GB | |
XM | インテル・セレロンをベースとする1.7 GHz以上のCPU | 256 Mb以上 | 50 Mb |
GEMFOREX | インテル・セレロンをベースとする1.7 GHz以上のCPU | 256 Mb | 50 Mb |
FBS | インテル・セレロンをベースとする1.7 GHz以上のCPU | 250Mb | 50Mb |
上3つが国内のFXで下が海外FXです。
国内のFXは要件がバラバラのようです。
これはMT4公式サイトにて、
Other hardware requirements depend on terms of using the terminal – load from running MQL4 applications, number of active instruments and charts, etc.
https://www.metatrader4.com/ja/trading-platform/help
とインジケーターやチャートの数によってシステム要件が変わると記載されています。(EAの数によっても変わると考えれられます。)
そのため国内FX各社が求めるシステム要件が変わるのだとも考えれられます。
MT4やMT4 EAを快適に動かせるためのスペックは?
冒頭でも説明しましたが、以下になります。
- CPU:Intel Core i3以上もしくはAMD Ryzen 3 以上
- メモリ:8GB以上
- SSD:120GB以上
CPU
CPUはパソコンの頭脳に当たる部分です。
CPUメーカーはIntel とAMDがあります。
IntelのCPUの性能順として以下になります。
Core i9 > Core i7 > Core i5 > Core i3 > Pentium > Celeron
AMDのCPUの性能順として以下になります。
Ryzen 9 > Ryzen 7 > Ryzen 5 > Ryzen 3 > Athlon
実際のところ、MT4やMT5であれば、 AthlonやPentiumなどの低いCPUの能力でも動きます。
(Celeronは重いので全くおすすめしません。)
ただし、このような低い性能のCPUの場合Windows Updateなどの裏で動いている他のソフトの影響で重くなる可能性があります。
よって快適に動かせるのは、Intel Core i3以上もしくはAMD Ryzen 3 以上になります。
Pentiumでもいちおう動く。
先ほど申し上げた通り、CPUがPentiumの場合だとごくまれにカクつくことがありますが動きます。
実際に試したことがありますので、詳細は以下をご覧ください。
メモリ
ここが大きければ大きいほどMT4内にてたくさんのチャート・インジケーター・EAを開けたり、複数のMT4を起動することができます。
8GB以上だと快適に動きます。
4GB以上あれば何個かチャートを立ち上げても普通に動くことでしょう。
HDD(ハードディスク)がデータを保存する場所になり、HDDを本棚と例えるとメモリは机になります。
ここに本棚から取り出した本(アプリやデータ ) を机の上に置きCPU(頭脳)が処理します。
ディスク(SSD,HDD)
ディスクはデータを保存する場所です。
SSDのほうがHDD(は(ハードディスク)よりも読み書きが速く、アプリの起動なども速いです。
MT4は稼働中、チャートデータを受信して読み書きを行っているため、こちらも速度に影響します。
つまりSSDのほうがHDDよりも快適に動かせます。
スペックが足りない・もしくはMT4が重たい・遅い場合
新しいPCを買う
身も蓋もない話ですがCPUが性能の低いものであれば、対策を施しても効果が薄いことがあります。
MT4以外のソフトが重いであればMT4が原因ではないのでなおさらです。
性能を満たす新しいパソコンを買うのが一番早いです。
メモリを追加する・もしくはHDDをSSDに交換する。
こちらはパソコンによっては追加・交換できるものもあり、これをすることによってスペックアップできます。
MT4以外のソフトも重いであればこちらをおすすめします。
メモリはパソコンによって合うメモリが違ってきますが、合うメモリさせわかれば差し込むだけなので難しくはありません。
HDDからSSDの交換の流れは、合うSSDを探してHDDからSSDに交換し、OSをHDDからSSDにコピーする流れです。
パソコンに合うSSDのだいたいの接続規格はSATAなので合うのを探すのは難しくはないですがその後が少し手間取るでしょう。
MT4内の設定を変更する
他ワードやエクセルなどのソフトは難なく動くのにMT4のみが重い、もしくはメモリーが少ない場合にて、MT4の設定が原因だとすれば以下が挙げられます。
- 気配値(左側の通貨ペア一覧)を多く表示させている。
- メモリーを多く使うインジケーターが動いている
- ヒストリー内もしくはチャートの最大バーの数値(設定)が大きい。
- MT4内にチャートウィンドウをたくさん表示させている
- ニュースなどの不要な設定をしている
これらに関係する部分のMT4の設定を変更すれば改善される可能性があります。
MT4以外のソフトを見直す。
メモリやCPUの処理能力を使うソフトとしてよく挙げられるのがGoogle Chromeやセキュリティソフトです。
もしMT4やMT4以外のソフトも重い場合は、Google Chromeを閉じたり、セキュリティソフトを軽いものに変えるなどの対策によって改善する可能性があります。
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